メルカリでやっと取引が終わって、購入者さんからの評価も確認できてホッとしたのも束の間…。「やっぱり返品したいんですけど…」なんて連絡が来たら、びっくりしますよね。
「え、もう評価も終わったのに?」って、どうしたらいいか困ってしまうのも無理はありません。
この記事では、そんな「評価後の返品要求」という、ちょっと困った状況に直面した出品者さんのために、どうすればいいのか、メルカリのルールを踏まえながら具体的に解説していきますね。
メルカリの基本:評価後の取引はどうなる?
まず、メルカリの取引で「評価」が終わった後って、どういう状態になるんでしょうか?
ここをしっかり押さえておくのが、落ち着いて対応するための第一歩ですよ。
原則として評価後は「取引完了」
メルカリでは、お互いに評価を送り合った時点で、そのお取引は「めでたく完了!」ということになっています。
これが、まず覚えておいてほしい基本のルールです。
評価・コメントの変更・削除は原則不可
そして、一度送った評価やそこに書いたコメントは、後から「やっぱり変えたい!」と思っても、基本的には変更も削除もできないんです。
この「変えられない」というところが、取引が終わったことの重みを示しているんですね。
評価後のキャンセルは当事者ではできない
さらに大事なのが、評価が終わっちゃうと、取引画面から「やっぱりキャンセルで!」という操作は、もう自分たちではできなくなるんです。
もし評価の後にキャンセルして返金する、なんてことになったら、お互いに「そうだね」と納得した上で、メルカリ事務局に連絡して対応してもらうのが基本的な流れになります。
なぜ?評価後に返品を求められる主な理由と出品者の責任
「取引完了のはずなのに、なんで返品なんて言われるの?」って思いますよね。
実は、評価が終わった後でも返品に至るケースはいくつか考えられるんです。どんな理由があって、出品者としてどこまで対応する必要があるのか、一緒に見ていきましょう。
ケース1:出品者・購入者双方の合意がある場合
一番スムーズなのは、出品者さんと購入者さんがしっかり話し合って、「じゃあ、返品でOKです」とお互いが納得するケースですね。
メルカリは個人と個人の取引の場なので、取引が終わった後に何かトラブルがあっても、まずは二人で話し合って解決しましょう、というのが基本スタンスなんです。
だから、出品者さんが「いいですよ」と柔軟に対応することを選べば、評価の後でも返品はできるんですよ。
ケース2:出品者に明らかな落ち度がある場合
もし、出品者さんに明らかに「これはマズかったな…」という点があった場合、例えば商品説明には書いていなかった大きなキズがあったとか、そういう時は話が別です。
たとえ評価が終わっていたとしても、メルカリ事務局が間に入ったり、「返品に応じてあげてくださいね」と出品者さんに強くお願いしたりすることがあります。
具体的には、届いた商品が偽物だったとか、説明と全然違うものが届いた、なんていう場合ですね。
ケース3:購入者都合だが、出品者が任意で応じる場合
「思っていたイメージとちょっと違ったなあ」「サイズが合わなかった(ちゃんとサイズは書いてあったのに!)」みたいに、購入者さんの都合で返品をお願いされることもあります。
こういう理由での評価後の返品に、出品者さんが「はい、分かりました」と応じる義務は、基本的にはないんですよ。
でも、出品者さんが「お客さんに満足してほしいから」という気持ちで、特別に返品を受け付けることも、もちろんあり得ます。これはあくまでも出品者さんの優しい気持ち次第、ということですね。
出品者向け!評価後の返品要求への具体的な対応ステップ
じゃあ、実際に購入者さんから評価の後に「返品したいです」って連絡が来たら、どう動けばいいんでしょうか?
慌てずに、一つひとつ確認しながら進めていきましょう。
STEP1:まずは冷静に状況を把握する
いきなり「返品!」って言われるとドキッとしちゃいますけど、まずは落ち着いて、何が起きているのかをしっかり掴むことが大切です。
購入者さんはどうして返品したいのか、自分が出品した時の説明や写真はどんなだったか、これまでにどんなやり取りをしていたか、もう一度よーく確認してみましょう。
STEP2:購入者と丁寧にコミュニケーションを取る
状況がだいたい分かったら、次は購入者さんとお話し合いです。
たとえ「えー、なんで?」って思うような理由だったとしても、感情的にならずに、丁寧な言葉で対応するのがポイントですよ。
まずは「ご連絡ありがとうございます」と伝えて、何に困っているのか、詳しく教えてもらうようにしましょう。もし商品の不具合を言われたら、その部分の写真を送ってもらうと分かりやすいですね。
STEP3:返品に応じるか否かの判断と伝え方
購入者さんとお話しして、状況もしっかり確認できたら、いよいよ「返品を受けるか、それともお断りするか」を決めます。
もし返品を受けることにしたら、送料はどっちが持つか、どうやって送り返してもらうか、といった細かいルールをちゃんとメッセージで決めておきましょう。
逆にお断りする場合は、メルカリのルールでは評価後の返品は基本的には難しいということを、角が立たないように、でもハッキリと伝えることが大切です。
評価後の返品対応で出品者が押さえるべき重要ポイント
評価の後の返品に対応する時には、いくつか「これは知っておかないと!」という大事なポイントがあります。
これを押さえておけば、余計なトラブルを避けられたり、もっとスムーズに解決できたりするはずですよ。
返品時の送料は誰が負担する?ケース別に解説
返品するときの送料って、どっちが払うのか気になりますよね。これは、返品の理由によって変わってくるんです。
もし出品者さんに何か落ち度があったのなら出品者さん、購入者さんの都合で(出品者さんが特別にOKした場合ですが)返品するなら購入者さん、というのが一般的な考え方です。
返送時の匿名配送は利用不可!住所開示の必要性
最初の取引で「匿名配送」を使っていたとしても、残念ながら返品の時にはこの匿名配送は使えないんです。
だから、もし返品を受け付けることになったら、出品者さんは購入者さんに、自分の名前と住所を取引メッセージで伝える必要があります。ちょっとドキドキするかもしれませんが、これはルールなので覚えておいてくださいね。
要注意!「すり替え詐欺」などの悪質行為への対策
特に高いものを売った時なんかは、「送ったものと違うものが返品されてきたらどうしよう…」なんて心配になることもありますよね。これを「すり替え詐欺」って言ったりします。
そうならないために、送る前に商品の細かい部分の写真や動画を撮っておいたり、シリアルナンバーを控えておいたりするのがおすすめです。返送されてきたら、送る前の記録としっかり見比べて確認しましょう。
「ノークレーム・ノーリターン」記載はNG!
よく商品説明に「ノークレーム・ノーリターンでお願いします」とか「返品はできません」って書いているのを見かけますが、実はこれ、メルカリのルールでは禁止されているんです。
商品に明らかな問題があったり、説明と全然違うものが届いたりした場合に、購入者さんが正当な権利を主張できなくなってしまうからなんですね。ルールを守って、誠実に対応することが大切です。
まとめ:評価後の返品要求も落ち着いて対処し、今後のトラブルを未然に防ごう
メルカリで評価が終わった後に「返品したい」と言われると、本当にびっくりするし、不安にもなりますよね。
でも、メルカリのルールをちゃんと分かっていて、この記事でお話ししたみたいに落ち着いて対応すれば、ちゃんと解決できることがほとんどです。
購入者さんとは丁寧に話し合うことを心がけて、万が一のためにやり取りはちゃんと記録として残しておくのも大事ですよ。
そして何よりも、普段から商品の説明は正確に、梱包や発送も丁寧に、ということを心がけていれば、こういう困ったトラブルをぐっと減らせるはずです。
この記事が、少しでもあなたの安心につながったら嬉しいです。
※メルカリ公式サイトのFAQも参考にしてくださいね。